Jw_cad(ジェイダブリューキャド)は、日本で多くの建築や土木の関係者に使われている国産の2次元CADソフトです。無料なのにとても便利で、個人でも会社でも広く使われているため、長い間にたくさんのバージョンが出てきました。
ここでは【建築資料館】を通じてJw_cadの最新版と古いバージョンのダウンロード方法をくわしく紹介します。
- 最新版 Jw_cad Ver8.25a のダウンロードについて
2022年4月10日に公開された「Jw_cad Ver8.25a」が、今の最新版です。このバージョンでは、前のバージョンの問題点が直されて使いやすくなり、Windows10やWindows11でも快適に使えます。
◆ ダウンロードリンク
- 建築資料館 Jw_cadダウンロードページ
- ファイル名:jww825a.exe
- サイズ:約10.3MB
- 更新日:2022年4月10日
◆ Ver8.25aの主な修正内容(※一部抜粋)
- 操作画面の見た目を少し改善
- 一部の機能の動きを安定させた
- 古いバージョンとの互換性を良くした
- 印刷の精度を高めた
最新版は新しいパソコンでもしっかり動くし、いろいろな図面ファイルとの相性も良いので、できるだけこのバージョンを使うのがおすすめです。
- 古いバージョンのダウンロード方法と使うタイミング
Jw_cadは長い歴史があるソフトで、使っているパソコンによっては、最新版がうまく動かないことがあります。そんなときに役立つのが「古いバージョン」のダウンロードです。
◆ 古いバージョンの例と用途
バージョン | 主な特徴・用途 | ファイルサイズ |
Ver7.11(2012年) | WindowsXPや7向けの安定版。仕事用として人気 | 約8.4MB |
Ver6.21a | Windows95/98/Me時代の最終バージョン | 約5.3MB |
Ver5.22 | 軽くてシンプル。古いパソコンとの相性が良い | 約5.1MB |
Ver4.10a以前 | MS-DOSとの互換性を重視したユーザー向け | 約2.6MB以下 |
◆ 使うタイミングの例
- 古いパソコンや古いOS(Windows XP以前)で使いたいとき
- 古い図面ファイル(*.jww, *.jwc)を開く必要があるとき
- 前に使っていたバージョンをもう一度使いたいとき
- システムの互換性をテストしたいとき
これらのバージョンも、すべて建築資料館の【JW_WINダウンロードコーナー】から手に入れられます。
- JPG画像をJw_cadで表示するためのプラグイン【Ifjpeg.spi】
Jw_cadは普通はJPEG画像を直接表示できませんが、「Ifjpeg.spi」というプラグインを入れると、画像ファイルを読み込んで表示できるようになります。
◆ プラグインの入手と設定手順
- 建築資料館または たけちんさんのサイト から【ifjpg034.zip】をダウンロード
- 解凍ソフト(例:+Lhaca)を使ってZIPファイルを解凍
- 解凍した中にある【Ifjpeg.spi】ファイルを C:\JWW フォルダにコピー
- Jw_cadを起動し、次の順番で操作 【作図】→【文字】→【文読】→「ファイルを開く」→「ファイルの種類」で【JPEG/JFIF】を選択
◆ 表示位置とサイズの調整
画像を表示したい場所で左クリックすると挿入されます。挿入した後は文字を動かすのと同じ方法で位置を変えられます。表示サイズは次のように編集できます:
^@BMC***\My res\001.jpg,100,75
この例では縦100、横75の表示ですが、200,150に変更すれば縦横2倍で表示されます。
- 著作権とソフト開発者情報
Jw_cadの開発と著作権は以下の方々が持っています。
- 清水 治郎 さん(開発者・著作権者)
- 田中 善文 さん(共同著作権者)
画像プラグイン【Ifjpeg.spi】を提供しているのは以下の方です。
- 竹村嘉人 さん(たけちん)
他にも、便利なプラグインや解説が「kana’s Home Page」などで公開されています。 参考:https://www2f.biglobe.ne.jp/~kana/link.html
- 建築資料館掲示板の活用方法
Jw_cadを使っていてわからないことがあるときは、建築資料館の掲示板を使うのがおすすめです。
◆ 掲示板リンク一覧
- JW_WIN専用掲示板
- 初心者歓迎掲示板(jww/jwc共通)
- MS-DOS版 Jw_cad 掲示板
質問を投稿すると、熟練ユーザーや開発に関わった人からアドバイスがもらえることもあります。過去の質問と回答も参考になるので、調べ物にも最適です。
- 注意点と補足
- 古いバージョンと最新版は一緒に入れない方がいい: 設定ファイルがぶつかることを避けるため、インストールする前に古いバージョンは削除しましょう。
- 自分の責任で使いましょう: 建築資料館からのソフト提供は無料ですが、ダウンロード・使用はすべて自己責任となります。
- 動作環境を確認: 最新版はWindows10/11での動作が確認されています。古いOSでは古いバージョンを使うことを検討してください。
まとめ
建築資料館は、Jw_cadの最新版から古いバージョン、さらには便利なプラグインや解説情報までたくさん揃えた、建築・CADユーザーにとって大切な情報源です。
これからもJw_cadをしっかり使っていくためには、目的やパソコンの環境に合わせて最適なバージョンを選び、正しい方法でインストール・設定をしましょう。